“武田信玄についての逸話がある。
信玄が、甲斐の領内にいくつもの防御のための石垣や壁をつくったことは良く知られた事実だ。
ところが、領民や領内を通行する人々が、次第にその石垣や壁に信玄についての上方や他領での評判、領民による告発や戯れ話など、さまざまなことを書き記すようになった。
これを知った家臣たちは、けしからんと怒り、落書きするものは捕え、書き込みは消してしまえと命じた。だが信玄は、その落書き自体が貴重なインフォメーションであると気付いていたので、そのままにさせたという。
つまり、信玄は情報と情報を自由に流通させるメディアの重要性を知っていた。
もって学ぶべし、という話である。”