“今、中国は国営メディアの記事を外国語に翻訳し、世界中に無料でコンテンツを配信しようとしていますが、これについてはどう思いますか。
グリムショー 無料モデルの競争相手が増えるということですね? 実は英国内でも似たような問題があります。BBCという巨大国営メディアの存在です。潤沢な資金を持つBBCは、膨大な量のコンテンツを無料でウェブサイトに掲載しています。
多くの新聞社が、これでは有料コンテンツのビジネスモデルを構築するのは不可能だと主張していますが、私はそうじゃないと思うんです。
公共放送というのは、かなり制約を受けます。BBCはバイアスがかかっているような報道はできないし、はっきり意見を述べることもできない。必然的に、報道内容は起きたことの分析や批評ではなく、ファクツに限定されてきます。であれば、民間の報道機関には商機があると思うんです。
(中略)
そして消費者も、単なる事実以上のことを知りたがっています。批評、論評を知りたいし、特定の編集観点を通して世界を見たい。世界がどうなっているのかという強いオピニオンが知りたい。複雑な出来事を編集部に説明してもらいたい。これは相当強いニーズではないかと思います。
そもそも、大手新聞が数十年前に優れたブランドを築いたのは、まさにこうした要素でしたよね? 新聞やテレビと同じように、オンラインでも同じことが言えると思うんです。
”